ドイツの病院は完全予約制で、保険の種類によって受診できる病院も異なります。アーヘンでの病院の探し方や予約方法、救急外来・救急車の呼び方など、事前に知っておくと安心です。

病院・保険の種類
近所の医院(Praxis)、総合病院(Krankenhaus)、大学病院(Uniklinik)と3種類あります。まずは、近所の医院を受診し、ホームドクター(かかりつけ医)を見つけます。もし検査や手術が必要な場合は、ホームドクター(かかりつけ医)から紹介状をもらい、総合病院または大学病院を受診します。
ドイツは、公的保険とプライベート保険があり、どちらかに必ず加入する必要があります。公的保険の加入には年齢や滞在期間などの条件があります。
ドイツの病院・保険制度については、こちらをお読みください。

妊婦検診・出産に関しては日本とは異なります。妊婦検診は近所のクリニックで診てもらい、出産は設備の整った総合病院または大学病院に必ず転院します。
出産については、詳しくはこちらをお読みください。

病院にかかる手順
どこの医院(Praxis)でも予約が必要なので、まずは予約しましょう。Onlineか電話になりますが、まだまだ電話だけの医院もあります。たいがい英語で予約は取れると思いますが、もし通じない場合は直接行ってドイツ語で予約を取るといいです。対面だとほぼ通じます。
小児科は新規の予約を取らない病院が多くなりました。何件電話しても、「新規は取っていない」、と断られることが頻繁にあります(2024年現在)。ただ、ドイツ語で交渉すると取れる確率は高いです。
幼稚園入園には必ず予防接種のドイツ語転記が必要なので、断られても頑張って交渉してみてください。
公的保険 / プライベート保険のどちらかに必ず加入します。保険については、必ずこちらをお読みください。
外部サイトjamedaで、aachen xxx(かかりたい科の名称)、で検索します。こちらのサイトから予約できる場合もあります。

内科:Hausarzt(全般を見てくれる医院)
小児科:Kinderarzt
整形外科:Orthopäde
皮膚科:Hautarzt
耳鼻科:HNO Arzt
産婦人科:Frauenarzt
歯医者:Zahnarzt
電話するのが早いのですが、語学が心配な方はOnline予約が確実です。まだまだ電話のみの病院も多いので、その場合は直接行って予約するといいです。対面なら何とかなります。
病院のサイトから、またはstep2のjamedaからできます。新規の方は電話のみという病院もありますのでお気を付け下さい。
英語が通じない受付もいますが、何時に予約したxxxです、と保険証と共に伝えてください。
先生はほとんどが英語が通じますが、あまり上手でない人もいます。
受診が終わったら受付に寄らずに帰宅して下さい。日本とは違い、医療費は全額無料なので受付で支払いをする必要がありません。待ってても何も言われないので帰りましょう。
薬が処方されている場合は処方箋を持って薬局(Apotheke)に行きます。薬も無料なので、受け取ったら帰宅しましょう。
薬局でもらう薬は処方箋なしでも購入できます。日本とは異なり、病院で処方されるものと同じものを薬局でも買えます。体調が悪く病院に行く時間がない場合は薬局で症状を説明するといいです。ただ料金が発生します。
救急外来
水曜はほぼどの医院も休診で、金曜午後は休みが多いです。クリニックが休みと言っても体調が悪くなることはありますよね。その場合は救急外来で診てもらえます。
116(当番医Call)
「116」は、その日の当番医(Notdienst)を教えてくれる全国共通の電話番号です。救急外来の情報が掲載されていない場合や、すぐに知りたいときは「116」に電話しましょう。たとえば、「アーヘンの今日の〇〇科の担当医を教えてください」と伝えると、対応している医療機関を案内してもらえます。
アーヘンでは、Uniklinik、Luiesenhospitalで休日・夜間救急外来があります。小児科は待ちますのでお子様が体調不良の場合は次の日まで待つか考えるといいです。
*携帯は横スクロールしてください。
診療科 | 病院名 | 予約方法 | 住所 | 受付時間 |
---|---|---|---|---|
内科 | Luisen hospital | 電話で受付 ①0241 / 88747368 ②0241 / 88747369 | Boxgraben 99 52064 Aachen | 月、火、木:19.00-22.00 水、金:14.00-22.00 土、日、祝日:10.00-22.00 |
小児科 | Uniklinik | 直接受付 ①エレベーターA4かB4で5階は行く ②Flur11へ行く ③受付 | Pauwelsstraße 30 52074 Aachen | 木、金: 16.30-21.00 土、日、祝日:10.00-21.30 |
眼科 | Uniklinik | 直接受付 | Pauwelsstraße 30 52074 Aachen | 月、火、木:19.00-21.00 水、金: 16.00-21.00 土、日 :9.00-13.00、16.00-21.00 法定祝日(24.12., 31.12.): 9.00-13.00、16.00-21.00 |
耳鼻科 | HNO-Praxis | 電話 024151000088 | 電話で確認 | 水、金:17.00-18.00 土、日、祝日:10.00-12.00、17.00-18.00 |
診療科 | 病院名 |
---|---|
歯科 | こちらのサイトで確認 右側の検索窓に日付を入れれば受診できる歯科が表示されます |
薬局 | こちらのサイトで確認 Ort oder PLZ oder Adresseに郵便番号または地域名を入力すれば開いている薬局が表示されます。 |
アーヘンの病院をお探しの場合はこちらをお読みください。

救急車
112(救急車Call)
ドイツで救急車を呼ぶ場合は「112」に電話します。この番号は緊急時にすぐ対応できるよう、目に留まる場所に貼っておくと安心です。実際の場面では慌ててしまうことが多いですが、落ち着いて「名前・住所・状況」をゆっくりと説明してください。救急車はすぐに到着します。無理にドイツ語で話そうとせず、英語でゆっくり伝えれば大丈夫です。
112
名前(Name)、住所(Adresse)をゆっくり言ってください。
症状を説明してください。
ドイツ語が苦手な方は英語で大丈夫です。焦っていると思いますので、ドイツ語の例文をそのまま話したとしても返答が分からないと思いますので英語をおすすめします。
保険証またはパスポートを必ず持参してください。
私の経験談
救急車はすぐに来るのですが、来てからはかなり対応が雑でした(私の場合は、、、)。もし少しでも歩けるようなら、担架を持っていても、歩いて救急車に乗るように言われます。
そして、その場で点滴が必要な場合は救急隊員がやってくれるのですが、失敗した場合は注射器と生理食塩水(?)を投げ捨てて帰ります(私の場合は、、、)。処分するのは自分です。
そして、救急車に一緒に乗って行かなかった場合、どこの病院に運ばれたか確認するのが大変です。運ばれていそうな病院に電話をかけるのですが、運ばれた病院にいたとしても、いない、と言われる場合があります。なぜ?!と思いますが、実際に何度連絡してもいないと言われました。
そして、やっと見つけて受付に行き、ここに運ばれたxxxに面会したい、と言っても、いない、と言われることがあります。目の前にいるのに、、、
と、救急車はしっかり来てくれるのですが、その後が少々大変なので、運ばれてない、と言われても負けないで頑張って聞いて下さい。
まとめ
誰でも風邪はひくので病院は大切ですね。日本とは異なるのでドイツの病院の仕組みを知っておくといいです。特に支払いは必要ないので診察後はすぐに帰宅しましょう。
文:レンガ
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