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ダルムシュタット・ヘッセン州立博物館

ダルムシュタット中心部に位置する「ヘッセン州立博物館」は、美術・自然史・動物剥製・化石・鉱物・宗教・歴史など、あらゆる分野を網羅する総合博物館です。ひとつの建物の中で、美術館と博物館が融合しているような空間で、年代やジャンルを問わず多彩な展示が楽しめます。
「ここに来れば、ヘッセン州の全てがわかる」ともいえるこの博物館は、大人も子どもも一日中楽しめる、ダルムシュタットを代表する文化施設です。

味わい深い博物館の建物

ダルムシュタット・ヘッセン州立博物館の収蔵品は、ヘッセン=ダルムシュタット方伯/大公家のコレクションを中心に、動物のはく製など自然分野のもの、絵画や彫刻など美術品、先史から近代までの文化的遺物と多岐にわたっていて、1日では見尽くせないほど。そしてその収蔵品の器である、建物もなかなか味わい深いのです。

絵画以外の収蔵品が展示されているメインの建物は、ダルムシュタットにおけるユーゲントシュティール運動のパトロンであり、高い審美眼の持ち主であったエアンスト・ルートヴィヒ大公が、当時ベルリンで活躍していた建築家アルフレッド・メッセルに設計を依頼、1906年に完成しました。

ダルムシュタット生まれのメッセルはその後、かの有名なペルガモン博物館の設計に携わりましたが、その完成を待たずに1909年、ベルリンで没しました。

建物正面の三角破風を飾るのはヘッセン大公の巨大な紋章。入り口両脇に彫られた獅子の視線を感じつつドアを開けると、そこに大きなホールが現れます。古代ローマ様式の円柱が左右にそびえる奥に広がるのは、白い左右対称の空間。上部の大きなアーチ型の窓から入る自然光によって白さを際立たせている天井と壁。そして徹底したシンメトリーで配置された、天井装飾、窓、階段、花瓶、さらにはトイレのドア。「ヨーロッパの美意識」をドーンと突き付けてくるような、明るいながら迫力のある空間です。

エントランスホールの他にも、甲冑の展示室はお城の広間風の内装、キリスト教関連の品々の展示室はゴシック教会風の内装だったり、歩き疲れて休憩に立ち寄ったカフェでは、噴水がある中世の城の中庭にいる気分が味わえたり。見せる工夫たくさん、見どころたくさんの博物館です。

ヘッセン州立博物館には日本コレクションも展示されています。実はダルムシュタットと日本は繋がりがあったのですね。

日本コレクションについては、こちらをお読みください。

開園時間

住所Hessisches Landesmuseum Darmstadt
Friedensplatz 1
64283 Darmstadt
開館時間火曜日、木曜日、金曜日: 午前11時~午後6時​
水曜日: 午前11時~午後8時​
土曜日、日曜日、祝日: 午前11時~午後6時​
休館日: 月曜日、聖金曜日(Karfreitag)、12月24日(クリスマスイブ)、12月31日(大晦日)
料金一般: 8ユーロ​
割引: 5ユーロ​
18歳以下: 無料
Online購入Online Ticket
WEBhttps://www.hlmd.de/

まとめ

ヘッセン州立博物館は、ダルムシュタットでぜひ訪れたいスポットのひとつ。幅広いテーマを扱う展示は、年齢や興味を問わず、誰にとっても新しい発見があります。美術や自然科学に触れながら、ヘッセン州の歴史や文化を深く学べる貴重な場所です。

文:ハイナー

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