日本からダルムシュタットに引っ越す時、元ドイツ在住者に「向こうで自動車や家具を買う時は絶対チェックした方がいいよ!」と強力におすすめされたのがフランクフルト版ジモモ。
ジモモって何?
ジモモは海外在住日本人のweb掲示板(フランクフルトよりずっと規模の大きそうな、パリ版、ニューヨーク版もあるようです)。求人やお店の広告、イベント告知などとともに「売ります、買います、あげます」といった不用品の売買・譲渡情報が日々更新されています。無料で情報掲載、web上でメッセージをやりとりし、品物を直接引き渡しする流れは日本の大手クラシファイドサイト・ジモティーと同じです。ジモモとジモティー、名前も似ていますね…。
ジモモで何が買える?売れる?
私はジモモでIKEAの棚、鏡、ガーデニング用品などをお得に手に入れたことがあります。数年観察して気づいたのは、駐在者が本帰国する際の「帰国売り」にはわりと掘り出し物が多い!ということ。使用期間が比較的短く、帰国直前まで使用する必要のある家具や電化製品を短期間で売り切りたい人が多い…からではないかと推察。年度末の3月は特に要チェックです。
ジモモを使うメリットは何?
ドイツ人とドイツ語でやり取りする語学力、気力が不要なのがジモモの良いところですが、フランクフルト近郊の日本人コミュニティーという狭小市場ゆえ、破格のお値段で品物がやり取りされることも。例えば、ジモモで本帰国直前の日本人から購入した中古の電子ピアノ。1年後、急遽売る必要に迫られ、webでリサーチした同製品の中古流通価格の2割安でKleinanzeigen(ドイツ版ジモティー的存在)に載せたら、すぐに買い手があらわれ無事売却。その売買益はなんと600ユーロ!
また、コンタクトしてきた購入希望者が知り合いだった、というのもフランクフルト版ジモモあるあるなのでご留意を。
ジモモ以外のおすすめフリマアプリは?
nebenan
ドイツ語ならKleinanzeigenの他に、最近はnebenan という半径数キロのご近所の情報に特化したサイト(アプリもあり。情報閲覧には要無料登録)の「Marktplatz」というコーナーで不用品の売ります/あげます情報を入手できます。強気な価格設定の古着や古靴などに紛れて、「我が家の庭で増えすぎたアヤメの球根が入ったバケツを○月○日の○時~○時になんとか通りの角に置いとくから、ほしい人は好きなだけ持って行ってね、要袋持参!」といった、ほっこりご近所情報があったりするので、こちらもおすすめです。
zu verschenken(ご自由にお持ちください)
ダルムシュタットに限らず、ドイツ全土でよく見かけるのが、不用品を「zu verschenken(ご自由にお持ちください)」と書いた小さめの段ボール箱などに入れて住宅地の路地などに置いたもの。ハンガー、マグカップや皿、クリスマスツリーの飾り、おもちゃ、本、レトロな空き瓶など。ただで知らない人にあげてもいいようなものばかりだけれど、その人の生活がほんの少し垣間見える品々を眺めるのもなかなか楽しいものです。ゴミとして捨ててしまう前に、誰かに使ってもらえるかもしれないチャンスを気軽にモノたちに与えられるのも、なんだかちょっとうれしい。
小学校の通学路に常設の「ご自由にお持ちください」のテーブルがあって、子どもがしょっちゅう、キッチュな天使の置き物や古くてぺらぺらな寝袋などを持って帰ってくるのは困りものですが…。
文:ハイナー
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